眼力社をお守りされている守役さんは
三代にわたる眼力社の信者さん、大西さん
眼力亭の現在の守役さんは大西さん。大西さんはお父さんの代から続く眼力社の信者さんで、ご家族もお詣りに来ておられます。
大西さんはとても眼力さんを大切に尊んでおられるため、金だわらなどの縁起物を買った参拝者の方には拝殿に行き「神様のお力をもらって来てください」とお詣りすることを勧めてくださいます。
ご自身も子供の頃から祝詞を読まれる習慣をお持ちのようで、いつも良いお声で感謝の気持ちをお経に乗せて読み上げておられ、神様への尊敬の念が伝わってきます。
眼力社に行くと分かりますが守役さんが大西さんに代わられてからは拝殿にはいつも赤々とろうそくが灯るようになりました。その炎が本当に見事なため、以前まではきつねの手水の写真を撮る人が多かった眼力社が今では拝殿のろうそくを写す人が多くなりました。
不思議なのが、前日あれほどたくさんのろうそくを燃やしたのに翌日はいつも綺麗になっています。理由は大西さんが毎日ガスバーナーで丁寧にろうそく台をお掃除されているからのようです。
礼に始まり礼に終わる。神様をお守りする人としてとても大切な素養を備えた方のようです。皆さんも今度の週末に眼力さんに出掛けてみませんか?
ゴールデンウィーク最終日の大雨
今年のゴールデンウィーク最終日の5月7日は全国的な大雨でした。関西でも昼夜雨が降り続き、稲荷山の中腹にある眼力亭でも土間まで浸水したそうです。ここは山の中とはいえ湧水が豊富な土地柄、土の中に溜った水がすぐに参道にあふれ出ます。四つ辻から御膳谷にかけて道が下っているため水が川のように流れたそうです。
翌日大西さんがお店に着いたときは店の中は水浸し。何とか水を堰き止めようと土嚢を積んだそうですがそれでも水が入って来たそうです。おかげで一人で朝から雑巾で土間を拭くことに…写真はバケツとその時の雑巾ですが、赤土を含んだ雑巾は洗ってもなかなか汚れが落ちません。
また眼力さんのお社側の手水の下も水があふれており溝が決壊していました。これも大西さんが手作業で石を積んで修復したそうです。
「雨降って地固まる」と言いますが、今年のゴールデンウィークは大西さんのご苦労あって床はピカピカ、溝も元通りに修復され却って綺麗になりました。ぜひ皆さんもまた眼力さんにお越しください。
〒612-0804 京都市伏見区稲荷山官有地19 眼力大社前 TEL(075)641-6051 (大西)