お火焚き祭は一年の収穫に感謝する祭。11月の眼力社月参り

暖かい日でもしっかり着込んで行きましょう。秋も深まる11月の月参り情報。

眼力社の11月の月参り
受験の神様、伏見稲荷の東丸さん 服部さんのチェッカーベリー 砂澤たまゑさんのお塚

毎年11月28日に眼力社のお火焚き祭が開催されます。

眼力社のお隣、御膳谷奉拝所で開催される、
年に一度の感謝祭、『お火焚き祭』

11月に入ると京都の各地で煙が立ち上っているのを見かけます。お火焚きは、江戸時代から京都で行われている神事で、奉納された護摩木を火床に入れ焚き上げるお祭です。秋の収穫に感謝し、また一年の無事を感謝し厄除けを願いつつ、護摩木(火焚串)に書かれた諸々の願いを祈願します。

御膳谷奉拝所のお火焚き祭
護摩木に祈願を書く人々

一本200円で販売されている護摩木。10月より稲荷山で集められた数十万本の護摩木を焚き上げ祈願成就を願います。お火焚き中には宮司が大祓詞(おおはらえことば)を唱え罪障消滅、万福招来を祈願します。またこのお火焚き祭の起源は宮中で古くから行われていた新嘗祭ともいわれています。

御膳谷奉拝所のお火焚き祭祈祷

新嘗祭とは天皇が自ら五穀の新穀を食し収穫に感謝する祭。室町時代に民間に広がり竈(かまど)の神の祭、火の神の祭に転化しました。

お火焚き祭の眼力社

この日は眼力さんの境内もお供え物でいっぱいになります。お神酒、お餅などに並び、京都では市場価値の高い京野菜など、なかなかスーパーでは手に入らないような高級食材や、自分の畑で育てた甘い柿、ミカン、白菜など「神様に捧げたい本当においしいもの」が神前に祀られます。

テレビでも有名。
賢人を祀った受験合格の神社、東丸(あずままろ)神社。

受験の神様、東丸神社●2018年11月中旬 午前7時ごろの東丸神社

本居宣長らとともに国学の四大人の一人、荷田春満(かだのあずままろ)。春満は江戸中期の国学者で伏見稲荷大社の社家に生まれました。今から135年ほど昔に春満に正四位が贈られたのを記念してこの東丸神社は創祀されました。以来「学問向上、受験合格」の神として広く崇敬されるようになりました。

東丸神社鳥居

春満は今から350年ほど前にこの地に誕生しました。子供の頃から歌道や書道に秀れ、国史、律令、古文古歌、諸家の記伝にいたるまで独学で勉強したそうです。しかし、幕府の政治理念との差異から危機感を感じ、文化の中心である江戸へと旅立ちました。彼の学識は世に広がり、その名声を聞きつけた8代将軍徳川吉宗から幕府の蔵書閲覧を依頼されました。68歳で亡くなるまで春満は、多数の門人に講義を行ったそうです。ちなみに東丸神社は、その場所から伏見稲荷大社の摂社のように思えますが、伏見稲荷大社とは別の神社です。

眼力さんに到着しました

手水の狐

この日は平日でしたがたくさんの観光客が来られていました。三人組のミセス、修学旅行で訪れた男子高校生、月参りの若い女性など、いろんな方とお会いできました。

三人組のミセスの方は年に一度遠方からお越しのようで、服部さんに「お会いすると元気をもらえる」と言って写真を撮って帰られました。福島から修学旅行でお越しの学生たち、汗だくで山を走ってきたようで到着するなり「眼力社はここですか?眼力ノートください!」と言って買って帰りました。多分集合時間ギリギリだったのでしょう。また月参りの女性は豆書の新作「克己心」をお買い求めになられ、大切にお財布にしまっていました。

今年奉納された鳥居

11月にもなると奉納された鳥居の数に驚きます。また記入された住所も様々で眼力さんの知名度の高さを物語っています。

お供えの稲穂

こちらの稲穂はある農家さんが毎年収めている稲穂。自分の田んぼで育てた稲を毎年この時期に収穫し、急な坂道を担いで登って来られるのです。ここに置いておくと眼力さんにお供えすると同時に小鳥たちの餌になり、自然に生きる者みなに幸せを分け与えられるとおっしゃっているそうです。


服部さんが作ったチェッカーベリーの鉢植え

かわいらしい鉢植えを見つけました。この丸い器は代々眼力亭で灰皿として使っていた陶器。服部さんが下に小さな穴を開け土を入れ苔を乗せて鉢植えにリフォームしたそうです。植わっているのはチェッカーベリーという木の実。お揃いで2鉢ありますが希望者はお申し出いただければ無償でもらえるそうです。興味のある方は服部さんに直にお申し入れください。

眼力さんのみどころ情報