眼力社の3月早春の月参り

伏見稲荷、眼力社へ迎梅の候3月の月参り情報。

眼力社の3月の月参り
椿の花 外国人とコミュニケーションする小学生 午前十時の西村亭前

3月は旧暦の初午へ

2024年、今年の旧暦の初午は3月19日(火)

今年の旧暦の初午は3月19日(火)、二の午は31日(日)。(今年は三の午はありません)江戸時代には初午に新しいことを始めると運気が良く事が運ばれると言われていました。現代でも事はじめ、仕事始めにふさわしい日と伝えられています。この時期は春めいてきて気温も上がるため、農耕を始める前に田畑の神々に稲がうまく育ち秋には収穫できますようにと五穀豊穣、商売繁盛、家内安全を祈願するものとされています。

菜種梅雨の合間を縫ってお詣りに

3月の下旬から4月上旬にかけて降る長雨のことを菜種梅雨と呼びます。ちょうど畑に菜の花が咲くことからこの名称がつけられました。

1月や2月は空気が乾燥しているため天候が安定し、通常長雨が降ることは珍しいのですが、今年は暖冬でお正月から春の暖かさが続いていたため早めの菜種梅雨が来ているようです。

大地に芽吹くわらび

春の雨は花の父母と呼ばれるようにこの時期は菜の花や梅や桜を始め、花が一気に開花します。花だけでなく気温が上がると人の体にも変化が起こり体調に変化も訪れます。健康であることは精神の安定につながります。ぜひ眼力さんに足を運んで健康と家内安全の祈願をしましょう。

春分にまつわる「仏事と神事」

春分とお墓参り

桜咲く墓地

3月といえば春分ですが、春分の日を中心として前後3日の合計7日間がお彼岸になるためこの時期はお墓参りと決めている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

春分、秋分は祝日ですがこの歴史は古く宮中祭祀から始まっており、春分は「自然をたたえ生物を慈しむ日」、秋分は「先祖を敬い、亡くなった人を偲ぶ日」とされています。お墓参りといえば秋と思う方が多いのはそのためでしょうが春分も同じくお彼岸です。

寒くて今まで外に出なかった人も暖かくなってきたこの季節、お花見を兼ねて外に出て先祖や亡くなった人たちに手を合わせましょう。そうすれば心も清らかになり日頃のわが身のあり方をあれこれと考えることができますね。

二十四節気から見た「位置」

秋に稔る稲

二十四節気の中で啓蟄、春分と呼ばれるこの時期、昔の人々は農耕の準備を始めたとされています。二十四節気とは平安時代に中国から日本に渡来した農耕のスケジュールを細かく表した暦のことで、春分は農作業を始めるスタート時期に当たります。

伏見稲荷では4月から田畑の神に豊作を祈る祭祀が始まりますが、この時期はその準備期間に当たります。秋に「稔り」を授かるためには前もって神様に祈りを届けておくと事がうまく運ぶでしょう。

時期的に暖かくなるので、外に出て体を動かし春の空気を吸えば、また新しい発見があるかも知れません。

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