神頼みの仕方
神頼みには頼み方のこつがあります
神様は頼ってくる人間のどんな願い事でも叶えてくれるというわけではありません。叶えてもらうにはそれなりの頼み方があるそうなのでお話しします。
神さまは、欲のお願いには付かず挑戦には力を貸してくれます。
宝くじが当たりますように、という願いごとをして“かすり”もしなかった人はたくさんいます。でも「この受験に何とか通りますように!」や「告白が成功しますように!」と願ってうまく行った人は多いのではないでしょうか?
あなたが何かに挑むことに神さまは協力を惜しみません。人間の前向きな努力への協力は神さまも援助してくださいます。神社で願い事を叶えたいなら、欲からではなく心から愛のある願い事をするようにしましょう。
神さまの援助を頂く方法
神さまの援助を頂く方法は実はとてもシンプルで簡単なことなのですが、長く生きているとすっかり忘れてしまっています。
これは私が実際に見聞きしたお話です。ある日稲荷山を登っていると途中から前を歩いていた女性二人の会話が聞こえてきました。声を潜めてお話ししておられたのですが、時折語気が強くなる部分があり、それはどうやら会社の同僚の話のようでした。
仮にお二人をAさんとBさんとしますが、Aさんがその同僚により被害を受けているそうで「本当にむかつく、辞めてくれればいいのに」と言うと、Bさんが「未婚で能力も低いから他の会社には行けないし辞めないよ。無理無理」と否定しています。するとAさんは「もうこれは眼力さんにお願いして(知人を)辞めさせてもらおう」とぼそっとおっしゃったので私はこの方たちは私と同じ目的地なんだと知りました。
その後、お二人は眼力社の拝殿で熱心に拝んで帰って行きました。私は眼力亭で1時間ほど大西さんとお話し、帰路に着くとお山を一周してきた先ほどの二人組とまた再会しました。お二人は私には気づいていません。
するとある悪い変化が見られました。お山を一周してスッキリしたのか来る時よりも気持ちが大きくなっておられるようで参道を二列になって話し込みながら下りて行きます。次の話題はお子さんの担任の先生への不満のようです。参道の下からはあはあと息を切らせながら登ってくる人たちもいるのに、道を譲ることもなく逆に道を塞ぎながら下って行きます。
しかもその後、飲食店でも隣の席に座られたとき私は(これは眼力さんのお試しかな?)と思いました。
飲食店でこのお二人は店員さんにお店にないメニューを注文し、断られるとまたぼそぼそと不満を言い始めます。ここまで見て来ると私はこのお二人は愚痴友達、不平不満で気が合っている友達なんだろうなと思いました。
神さまの援助を頂く方法はまず、不平不満を減らす努力をすることです。
また、周囲のことを考えずに人に迷惑をかけながら横柄に道を歩いてみたり、自我を押し通すのは良くありません。これは無意識でも同じくダメなことです。
人に嫌われているのに、神さまに好かれる人はそういません。ですから普通の私たちは神さまに愛される前にまず人に愛されなければなりません。当たり前のことですが、私たちは生きていると日々人間関係や稼ぐことに追われてこれを忘れてしまうのです。
わかりやすく箇条書きにします。
■不平不満、悪口 → 言葉が悪いのでダメ
■他人への迷惑 → 迷惑をかけられた方の言い分を神さまが先に聴きます
■道につばやタンを吐く → 汚い行為はダメ
■依存心が強い → 難病の人以外は自力で頑張る姿勢を2割ほどすればそこに天の補助が付きます
■不倫、人が見ていないところでの不正行為 → 心が汚いのはダメ
■疑う、信じない → 神さまからの声も疑うからダメ
図にするとこうです。
これらのことをしないように心がけて、健康な生活を続けていると自然と神さまの援助が受けられるようになります。それはある朝起きたときかも知れないし、友達からの助言に隠れているかも知れません。スッと違和感なく心に入って来てひらめきに似た感覚で訪れます。皆さんの願い事が叶いますように。
悪い人を罰してほしい時の祈り方
ご参拝の方から自分を傷つけた相手を罰したい時に神様にどう問いかければよいかというご質問を頂戴しました。
パワハラやいじめのトラウマと仕事が順調にいかないことに悩んでいた時に、こちらのサイトに出会い、眼力社のことを知りました。早速お参りをしましたところ、長年悩んでいたトラウマの解消に解決の糸口を見つけることが出来ました。こちらのサイトを立ち上げてくださり、そして眼力社とのご縁を繋いでいただきまして、ありがとうございます。
今回、KATO様に祈願の内容についてご相談させていただきたくメッセージを送らせていただきました。お忙しいとは思いますが、ご回答いただけますと幸いです。
私が祈願を考えている内容とは、とある人物の逮捕です。
私は過去、ストーカーと強制わいせつの被害にあったことがあります。まだ若く知識がなかったこと、また証拠もなかったことから当時は泣き寝入りをするしかありませんでした。(このような被害にあうのは、私に隙があったからだとも反省しております)
私が被害に遭う前は私の友達がターゲットにされそうになっていたこともあって、私の他にも、恐らく被害に遭った人(これから狙われる人)もいるのではないかと思います。
忘れようと努力してきましたが、眼力社へ参拝する中で、これ以上被害がでないように、また私自身の願いとして加害者の逮捕を祈願したいと思うようになりました。このような願いはしてもよいものなのでしょうか?
もし、この願いが良くないものだとすれば、どのような願いに変えて祈願をすればよいでしょうか?誰かの不幸を願ってはいけないと書かれていましたので、このような願いもはやりしてはいけないのだろうかと思いつつ、自分の中の強い思いがあったためご相談させていただきました。
KATO様のご意見をお伺いできますと幸いです。よろしくお願いいたします。
■ご返答
お問い合わせの件ですが、やはり神様の前では自分の健康や家族の幸福を願掛けされるのが好ましく、たとえ「犯人」といえども他人を貶める内容は願わない方が良いように感じています。これは今までの私自身の経験といろいろな参拝者の体験談を聞いてきて感じた結論です。
もし願うならこのように願ってみてはいかがでしょうか?
「私の過去の知人で〇〇〇〇という人物がおり、私の体を触るなどいやがらせと暴力を受けました。この先も被害者が少なからず出る可能性がありますが眼力さんの効力(くりき)で被害者が出ませんようにこの男の周囲にいる人たちに被害が出ないようにお守りください」
感情的に「この男がすぐに逮捕されますように!」と言いたいところですがそこをぐっと堪えてほかの人の安全と平穏の方に目を向けるようにすることをお勧めします。
余談ですが、同じような経験を持った女性でご質問に来られた方がおりましたがその後相手が逮捕された実話があります。また私の知っている人物は願掛けしなくても一人は逮捕、一人は40代なのに脳梗塞で言葉がうまく喋れなくなっています。どちらも詐欺をはたらいた者です。このように世の中には自浄作用があると私は思っています。
匿名様におかれましては過去の苦々しい思いがこみ上げてくることになぜ自分だけが堪えないといけないのか。など悔しいお気持ちとてもよく理解し共感いたします。今回のご質問はこのように思うのですがいかがでしょうか?
願い事が叶った方が実際にしたこと
願掛けをした方からとても興味深いお話をうかがいました。皆様も実践してみませんか?
神奈川県に住んでいます。本日お願い事が叶った事をご報告させていただきたくご連絡をさせていただきました。
2023年2月1日に貴社大西様から座布団や眼力玉など数点をご郵送いただきました。お願い事が叶ったのは本日2月8日、ほんの1週間程しか経っていません。本当にびっくりです。奇跡としか思えません。
以下にお願い毎が叶うまで心がけたことを記します。
・自分でできることは可能な限りやる。行動に移す。
・自宅の神棚にお供えする時に眼力様に人と同じように話しかける。「今日はおいなりさん作ったから食べますか?」「煮物炊いたんですけど召し上がります?」
・周りに感謝。自然に生かされていることへの感謝を言葉にする。
・その日あったことを眼力様にお話しする。(家族や友人に話すようにしました)
などです。
ある日突然不安な気持ちが無くなり、なるようにしかならない!良くも悪くもその結果に謙虚に自分に素直に生きて行けばいいや!と思うようになりました。大丈夫、私には眼力様がついてくれてるから!と思うようになりました。
吉報は夜20時過ぎに電話で入りました。信じることはとても大事です。
<質問>お願い事がこんなに早く現実になったのですが、愛着のある眼力玉はどうしても埋めなければなりませんか?また、座布団の下のお願い事を書いたカードはどうすればよいでしょうか?できることなら両方持っていたいのですが。
伏見稲荷様へは必ずお礼参りにお伺いさせて頂きます。
神奈川県 Aより
■ご返答
このお話、とてもよく分かります。私も経験したことがあるからです。ちょうど今は節分の季節ですので、NHKでも放送されていた豊作を祈願する神事を以下に掲載しました。稲荷神社の初午祭とも重なります。ご覧いただいても分かるようにAさんは昔から言い伝えられていることを自然に感性で読み取り、実行されたことになると思います。またご質問の祈願書は持っていても良いですが、眼力玉は一年経ったら埋める方が良いと思われます。
石川県 奥能登に伝わる、豊作を祈願する行事「あえのこと」
あえのこととは稲の生育と豊作を約束してくれる田の神様を祀る儀礼の呼び名です。毎年12月と2月に奥能登で古くから行われており「あえ」はもてなし「こと」は儀礼を意味するといわれます。
農作物の収穫後の12月は田の神様を田から家に迎え入れ、風呂に入れたり食事を供えたりし収穫を感謝します。そして耕作前の2月になると、再び風呂に入れたり食事を供えたりして神様を家から田に送り出して豊作を祈願します。
この際に家の主人が「田を守ってくださいましてありがとうございました」などとねぎらいの言葉を述べたり食事の品目を一つ一つ丁寧に説明しながら神様に食べさせるのですが、田の神は夫婦神で、稲穂で目を突いたとか長い間暗い土の中で働いておられたために目が不自由であると伝えられているからだそうです。
この儀礼は、家の主人が中心となって執り行い目に見えない田の神があたかもそこに実在するかのように振舞うのだそうです。 稲作に従事してきた日本人の基盤的生活の特色を典型的に示す農耕儀礼で、2009年ユネスコの無形文化遺産として登録されています。
この儀礼でも行われているように、目に見えない神様を想像し、「これ食べますか?」「こういったものを差し上げましょう」と敬い話しかけるのは願いが叶う近道なのかもしれません。それだけでなく、その思いやりのある行動が周囲の人からの評価につながり、結果、良いことが起こるのかもしれませんね。
お稲荷さんに関するこんな本も読んでみませんか
■漫画「稲荷神社のキツネさん」 東村アキコ 町田真知子 著
この漫画は面白いです。また狐がちょっと生意気で自信を持っていてそれでも道に迷っている私たちを引っ張って行こうと思っているところがなんとも稲荷山のお狐様っぽいです。
信仰に慣れた人には目新しい情報は特には得られないかも知れません。しかし、知っていても忘れていることが私たちには複数あります。そんな「大人」になり過ぎてしまった世代にもお勧めの一冊です。
20分ほどで読み切れるので私は休憩時に一冊丸ごと読み直しますが毎回元気が出るから気に入っています。そうそう、あれも忘れていた、これも忘れていた。こう考えれば良かったんだ!と頭を縦に振ることばかり書かれています。持ち歩けるお稲荷さんガイドブックをお探しの方にお勧めです。
〒612-0804 京都市伏見区稲荷山官有地19 眼力大社前 TEL(075)641-6051 (大西)