その年は『暖冬』と言われていて日中14度を上回る春の陽気の日もあれば、翌週には雪が降って氷点下を超えるなど、体調管理が難しい日が続いていました。京都伏見区の稲荷山も同様でこの日は暖かかった前日とはうって変わり朝からとても冷え込む日となりました。
またこの年は中国の春節(旧正月)で2月4日から約一週間は中国人観光客がどっと押し寄せるため、その期間のお参りを外す日本人参拝客が多いようです。この日はその波もすでに終わり、境内は比較的空いていました。
「一年間有難うございました。おかげさまで無事に暮らせました。ゆっくりお休みください。」と言ってお札をお返しします。眼力社でお求めになった縁起物は大西さんにお返ししても受け取ってくれます。
女将の服部さんからご報告をいただきました。なんと今年の眼力さんは初午の日に過去最高の人出を記録したそうです。拝殿も、前の道にも、売り場にも。人がいっぱい!!そのためお昼を摂るのが夕方になるほど忙しかったとか。お稲荷さんは商売の神様ですので賑やかなのが大好き。この日はきっと大変お喜びになられたことと思います。お越しいただいた皆様は必ずご利益を授かることでしょう。
冬枯れした稲荷山から、お腹を空かせた猿の親子が餌を探しに降りて来ていました。どうやらお供え物を盗って食べているようです。可愛いし、可哀そうではありますが病気を持っている危険性があるため絶対に近づかないでください。また餌は与えないでください。餌付けすると地元の方の迷惑になります。目を合わせずにカメラも向けず無視して通り過ぎてください。スマホは奪われる危険もあります。信仰の地であるため必ず規則はお守りください。