●第二話●
観光ではなく修行に来てください。
誰一人例外なく、伏見稲荷には観光ではなく修行しに来てください。
サービスしてもらおうと来るのではなく、自ら人に与えてください。何かを見せてもらおうではなく、自ら感じてください。
混み合う境内で神主さんに冷たい対応をされたら悲しいですね。しかし神主さんも袴を脱げば普通の人なんです。巫女さんはアルバイトの女性かもしれません。自分より上の格の人と思うから腹が立つのです。悪い時間帯に来たと悟り、次からもっと別な時間に来る反省にすれば良いのです。
またそこに腹を立ててしまう自分の内面を観察してください。自分に似ているから腹が立つのかもしれないし、過去の嫌な記憶を思い出させられたのかもしれない。でもそれは自分の問題であって神主さんや巫女さんのせいと訴えるのは短絡的すぎはしないでしょうか?
そんな風に他者に要求してしまうのは日頃から生活圏内のコンビニ、スーパー、飲食店で他人のお世話になることが当たり前になっているからではないだろうか?もしかしたら自分は日ごろから感謝の念が足りなかったのではないか?
そんなことも考えつつ。
伏見稲荷に来るなら、ぜひ心を綺麗にしてから来てください。
KATO
- 第一話 ここは観光地ではありません。
- 第二話 観光ではなく修行に来てください。
- 第三話 あなたが持っている常識ともう一つ違う、さらに上。
- 第四話 お茶屋さんの抱える葛藤
- 第五話 年末の稲荷山
- 第六話 稲荷山は人を試す
- 第七話 神様はどんな人に興味を持つのか?
- 第八話 罰が当たるとき
- 第九話 外国人向け参拝の仕方
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